ユース・フォー・ヒューマンライツ インターナショナルの歴史
恒例行事となった世界ツアー
YHRI世界教育ツアーに続き、2005年には「UNITED」と付属の小冊子「人権とは何でしょう?」UNITED版が多言語で発表されたことを記念して、「UNITED世界ツアー」が行われました。この小冊子には、児童・生徒向けにわかりやすく書かれた「世界人権宣言」が収録されています。ツアーはロサンゼルスを皮切りに南米、アフリカへと旅し、インドのニューデリーにおける「青少年人権サミット」でフィナーレを迎えました。このサミットの席上、インドの元大統領K.R. ナラヤナン氏が「人権とは何でしょう?」のヒンディー語訳を発表しました。(この小冊子は現在17の言語で発行されています。)
2006年、ユース・フォー・ヒューマンライツ インターナショナルは、3回目となる毎年恒例の世界ツアーを始めました。世界中で人権教育を実施することを通じて人権を実現させるというキャンペーンの一環として、世界人権宣言の普及に取り組みました。ツアーでは30回のイベントが開催され、各回に30の人権公共サービス広告の一つが発表されました。アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、イタリア、オーストリア、チェコ共和国、スロバキア、ハンガリー、ウクライナ、トルコ、アラブ首長国連邦、スリランカ、シンガポール、韓国、フィリピン、オーストラリア、ニュージーランド、フィジーのさまざまな街が開催地となりました。
YHRIの世界ツアーは毎年開催される普及活動として定着することになり、2007年に再び世界を回りました。2008年の世界ツアーは、ハイチ、ベネズエラ、モロッコ、ナイジェリア、ケニア、エジプト、パキスタン、台湾など世界各地を旅しました。政府関係者や宗教指導者、自治体の長、現地の青少年たちとの交流の模様が各メディアで報じられました。新たな交友が芽生え、人権教育を新たなレベルに引き上げるための協力関係が築かれました。
こうした世界ツアー活動が年間事業の不可欠な一部として毎年続けられており、直接の接触とメディア報道を通じ、何百万もの人々に人権のメッセージが届けられています。
国際サミットの主催
YHRIでは、毎年の世界ツアー後に、世界中から青年代表を集めて国際人権サミットを主催しています。このサミットでは、各地の人権問題と、寛容さと平和をもたらす上での人権教育の重要な役割が討議されます。会合は、ロサンゼルス、ジュネーブ、およびニューヨークの国連本部で開かれました。このサミットの期間中、YHRIメンバーによる優れた業績が披露され、人権を推進するためのその貢献を表彰されました。
YHRIは現在、世界各地に180を超える支部とグループを擁しています。またYHRIの人権教育事業は、オーストラリア、カナダ、デンマーク、ガーナ、ガイアナ、インド、イタリア、日本、リベリア、メキシコ、モロッコ、プエルトリコ、シエラレオネ、南アフリカ、アメリカ合衆国、ジンバブエといったさまざまな地域で実施されています。